大学院で学ぶこと

少し前になりますが、prosumer ということばがよく使われることがありました。もともとは、Alvin Toflerの著書”The Third Wave”(1980)の中の用語のようですが、その時には、今までマスコミュニケーションに関しては、受け手となるだけだった視聴者・閲読者が、インターネットの時代には、コンテンツを消費するだけでなく、作る役割を担うようになるという話だったように記憶しています。SNS全盛の現在においては、あまり聞かれなくなったことばです。このprosumerという考え方が大学院で学ぶことをうまく捉えることができると考えて、機会あるごとに話題にしているので、ここで取り上げてみました。

知について、consumerとproducerを区別してみます。そうすると、大学の学部までは、多くの場合、知を消費するまでであり、大学院ではさらに知の創ることを目的としているということができます。その基本は、現在までわかっていることを整理するとともに、目標に向けて何を達成できるかを考え、具体的な課題として取り組むということで、知を対象とすることを除けば、ビジネス、行政でもあっても必要とされる能力です。その意味で大学院が社会に役立ち得る能力を身につける場になっていることは、多くの人たちに認識しておいてもらいたいと考えています。